コーヒーチェリーからコーヒー豆を取り出す作業のことを精製といいます。
精製がどのように行われる書いてあります。
コーヒーチェリーとは
コーヒーの木になる実のことです。
チェリーのように赤いことからコーヒーチェリーと呼ばれています。
コーヒーの実は赤だけでなく黄色の実もあります。
あなたが普段見るコーヒー豆は、コーヒーチェリーの中にあるタネのことをいいます。
ちなみに焙煎前のコーヒー豆は緑色をしています。
精製方法は大きく分けて3種類
ナチュラル
非水洗式ともいわれます。
ブラジルやエチオピアで行われている方法です。
収穫したコーヒーチェリーをそのまま乾燥させた後に、パーチメントと呼ばれる薄皮を除去します。
乾燥にかかる時間は2週間程かかるので、乾季と雨季がはっきり分かれているような国でないとできないです。
ナチュラルで有名なコーヒー豆はエチオピアです。
特徴・果肉が付いたまま乾燥するため豆に独特の風味が出る
ウォッシュド
水洗式ともいわれます。
収穫したコーヒーチェリーを水槽に入れて異物除去を行います。
そして、コーヒー豆の周りについているヌルヌルとしたミューシレージを取ります。
キレイに洗い流した後乾燥させて、パーチメントを脱穀します。
大量の水が必要となるため、ある程度の設備が必要となります。
特徴・品質が安定する・クリーンな味に仕上がる
パルプドナチュラル
果肉を除去した後、ミューシレージが付いたまま乾燥させます。
その後、寝かせてから脱穀ます。
ナチュラルとウォッシュドの中間ともいわれています。
特徴・ナチュラルより欠点豆が少ない・ウォッシュドよりクリーンな感じが少ない
どっちつかずの感じですが、良く言えばナチュラルとウォッシュドのいいとこ取りです。
水の使用量がウォッシュドより少なくてすむためナチュラルから精製方法を変更している国もあるようです。
最後に
精製による味の違いが気になったら、エチオピアのナチュラルとウォッシュドを飲み比べてみると、違いが良く分かりやすいです。
私は初めてエチオピアのナチュラルの香りを嗅いで、コーヒーはこんな香りがするんだと感動したのを覚えています。
エチオピアのイルガチェフェはよくフルーティーな香りと言われますが、まさにその通りです。こればかりは体験しなければ分かりません。
コーヒーは果実なんだ・・・と思わせる味です。
またせっかくのコーヒーの美味しさを味合うのであれば粉ではなく、豆で買ってください。
酸味や果実感のあるコーヒーは
コーヒー = 苦いもの
と思っている方には受け入れにくい味かもしれません。
ただ、ブラックコーヒーは飲めないという知り合いの方に出したところ、これなら飲めると美味しそうに飲んでいました。
ぜひ、精製方法の違いでコーヒーの風味を楽しんで見てください。