持株会のメリットとデメリット

あなたの会社には持株会の制度があるかご存知でしょうか?

知ってるけど、手続き面倒だからやってないですか?

もし、会社に制度がある方は、資産運用の1つとして候補にいれてみてはどうでしょうか?
手続き面倒だからと敬遠してると、せっかくの資産運用の機会を逃してるかもしれませんよ。

どんな会社かによってリスクは変わってきますが、投資をするには、まずはメリットとデメリットをしっかりと理解しましょう。

投資でいうメリットとは利益が出る可能性の事であり、反対にデメリットはリスクです。
リスクは本来は危険性という意味ですが、投資の場合は損失が出る可能性のことです。

持株会のメリット

・奨励金がつく
・給料天引のため、強制的に資金を確保できる(デメリットにもなる)
・値上がったときの利益は大きくなる場合が多い

1つずつ見ていきましょう

奨励金がつく

これは、拠出した金額の何%かを会社が補助してくれるものです。
%は会社により異なります。

例えば、私の場合は、前職は一律5%でしたが、今の職場は、◯万円までは20%で、それ以降は5%となっています。

これのメリットは、単純に価格に値動きが無い場合は奨励金がまるまる儲けになります。また、値下がりしても奨励金の分だけは値下がりしても元本は減らない点です。

給料天引のため強制的に資金を確保できる

これは、給料があれば使ってしまう人にはメリットと言えます。消費に使う前に引かれることで、使うのを防ぐ役割もあります。
実際のところは、これは持株会だけでなく保険や積立預金でもできるので持株会のメリットとしては弱いと言えます。

値上がったときの利益は大きくなる場合が多い

これは、会社がどのような状態かにも大きく左右されます。

会社が未上場で今後上場するようであれば大きく儲けることができます。

既に上場していれば、大きな材料がない限り大きな儲けは期待できないでしょう。

 

メリットに書きましたが、これにもリスクはあります。

未上場であれば、上場しなければ儲けはないですし。会社に良いように使われるという可能性もあります。

というのも、会社への投資になるので、会社があなたの投資を何に使うかは細かく分からないのです。

もしかしたら、業績悪いのに社長の報酬に当てられているかもしれません。

その場合は、労働の対価としてもらった給料の一部が会社へのキャッシュバックのようになっています。厳しい言い方すると会社の養分になっています。

 

メリットの説明にも関わらず、散々ネガティブな事を書いてしまいました・・・

次にデメリットを見てみましょう。

持株会のデメリット

・会社への根拠のない安心感で分析しない
・売り時が難しい
・給料天引のため、余剰資金の運用を決めにくい

こちらも1つずつ説明します。

会社への根拠のない安心感で投資前に分析しない

投資前は必ず企業の財務分析をします。

財務分析とは簡単に言ってしまうと、

投資先がどれだけの資産をもっているか、どれくらいのお金を使い(経費や投資)、どれくらいのお金を稼いでいるかです。

例えば、お金を貸す相手が、
手取りの金額が年300万円だけど、使うのは年400万円という人にお金貸しますか?

将来性が見えない限り、大抵の人は貸したいと思わないと思います。それもそうですよね。絶対返ってこないと思ったら貸しませんよね。

それが持株会だと、自分が働いている会社だからいいだろう。という安心感で会社の財務状況を考えずに投資してしまう人が多いのです。

 

売り時が難しい

持株会ではない、普通に売買している銘柄であれば、オンラインで注文がすませられますが、持株会の場合は会社への申請がいるため面倒です。

多くの方が退職時などに手続きをしていることが多いと思います。売るのに手間がかかるのは、好きなタイミングで売れずに儲けを逃してしまう可能性を作ってしまいます。

給料天引のため、余剰資金の運用を決めにくい

給料天引はメリットのところで書いたのですが、デメリットにもなります。

良さそうな投資先を見つけても、毎月持株会に投資しているため資金を回せない可能性があります。

持株会に投資した分をあの銘柄に投資しとけば…という後悔がなければいいですが。

 

労働と投資が一極集中する

自分が働いている会社に成長性を感じているのならいいかもしれませんが、万が一会社が倒産した場合は、給料と投資した金額全部失う可能性があります。

 

最後に

持株会に入るメリット・デメリットをあげました。
奨励金は確かに魅力的ではありますが、リスクもあります。

持株会などの長期で投資する場合には必ずメリットとデメリットを考えるようにして下さい。

リスクとメリットを考えて投資をおこなってください。